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久々の更新です。
ちゃんと(?)観劇はしてるんですが、日記に書く気力が起きない日々があり、、結局感想を書かずに日がすぎてしまってました。
ですが、、、
コロナ渦の中、日々の不安が増す日々でも、この舞台のエネルギーは文字として起こしたい。
と思い、徒然ですが、感想を書きたいと思いました。
fff フォルティッシッシモ 歓喜に歌え 感想
うえくみ先生作品で、題材がベードベン??
タイトルが発表された時、悲劇しか重い浮かびませんでした。
ですが、中身は全然違っていました。
じゃぁ、苦難を乗り越えた生へのエネルギー溢れる作品かというと違う。
善悪で分けられるものなんて、世の中少ない。
うえくみ作品は、そういった世の中の複雑さ、人間の複雑を表してるなと思うことが多いです。
でも、そこのこうだという決めつけはなく、よりシンプルに、みたままを表していて。
だから、人間の骨組みが浮き彫りになるというか、、、強いメッセージ性があり、観劇後にあれこれ考えてしまうんですよね。
考えるのが楽しい、それがうえくみ作品、かな。
私にとっては。
今回も、観劇後に、あーだこーだと語るのが楽しい作品でした。
話は過去と現在、さらに夢と現実が入り混じるので、ちょっとややこしいかなと思うことはあります。
でも、過去と現在を織り交ぜることで、ベートーベンの人間性を裏付けられることで、彼の言動を理解するのにはわかりやすいなと思いました。
なぜ、自由主義者として、平等に拘り、貴族に雇われることを嫌っていたか。
しかし、不平等を憎みながらも、上流階級による善意、庇護により、今の自分はいる。
彼はそこは見えていない。
いや、みようとしてなかった。
そこを敬愛するゲーテに指摘されてしまう。
ゲーテの翔ちゃん、達観していて、よかったですね。
ナポレオンとベートーベン、天才二人に、冷静に見た上で意見できるという大人の男性。
なんか、立場のかぶっちゃって、ぐっとくるものもあります。
ベートベンだいもんは、似合う、の一言(笑)。
思い込んだらこう!!みたいなところが、普段こうなんだろうなぁ〜って思っちゃう。
音が聞こえなくなって苦悩するというよりは、エネルギーに溢れてる姿が印象的です。
でも、そのエネルギーを前面に押すというだけじゃないひねりは、うえくみ先生らしいな。
ベートーベンの物語に、2番手としてナポレオンをどうもってくるんだろうと思いましたが、、、そうきたか。。。
ナポレオンは、ベートーベンの心の友(笑)。
ここは、、、ツッコミ入れる人はあるのかな。今日の同行者は結構突っ込んでましたね。
特に、ベートーベンの死際にナポレオンが入ってくるの、ちょっと急展開すぎると(汗)。
まぁ、1幕だからね。。。。
ナポレオンの咲ちゃんはカッコ良かったです。
皇帝、絶対的天才たる、存在感もちゃんとあって。
個人的には、、、息を飲んだのは、、、、あみちゃんの青年ベートベン。
だいもんそっくり!!!
表情、台詞回し、全てが若かりし頃のベートーベンだいもん。。。。
あれ?だいもん・・??
と思ってしまうくらい。
あみちゃんファンとしては、今後がほんとに楽しみです。
ここからネタバレ あり
まあやの謎の女。
事前に観た友人から
「トートみたい」
と聞いていましたが、、、確かに、半分はそんな感じですね。
謎の女とは、人の不幸の化身。
でも、そこに絶対的な強さは実はなくて。
この不幸も未完成なもの。
最初の方は笑い声も高らかで、強そうだったけど、ラストで思うのは、実は弱く小さな感情。。。
ベートベンにより、自分の存在を受け入れられたことにより、この「不幸」は生まれ変わります。
「不幸」を受け入れることで、人は「運命」を生きる。
喜びもかなしみも、全て受けいれるのが運命。
だからこそ、歓喜を味わえるのだ。
不幸は排除すべきものでも、乗り越えるものでもなく、受け入れるもの。
受け入れることで、運命となり、人は喜びを味わうことができる。
私の語彙の無いことばと、浅くなって申し訳ないんですが。。。
本当はもっと深いです。
今のこの時代にふさわしすぎるくらい、強いメッセージがあって。
人間とは、もっともっと強くなれる。
乗り越えろ、とかそんな言葉よりもっと強く、響くものがありました。
あー、、、、難しい。
もっともっと、回数を重ねて見たら、語彙増えるか(汗)。
(いや、増えないだろうけど。。。)
こんな状況で、観劇も危うくて。
次の観劇は少し先になるので、観られる保証はないけど、、、次見れたらもっともっと目に焼き付けて。
たくさん、たくさん味わって感想もかけたらなと思います。