- 投稿
- 観劇
宙組、まぁ様退団公演、神々の土地を観てきました。
脚本は上田久美子先生、まぁ様は「翼ある人々」で2回目ですね。
うえくみ先生の話は、悲恋が多いので、観劇後はズドーンと来ますが、世界観とかは好きです。
今回はまぁ様退団、しかもやもめなので、どんな感じかなぁと思っていました。
神々の土地 観劇感想
一言で感想を述べるとしたら、
美しい絵画のような作品
だと思いました。
華やかではないけれど、静かで、厳かで、
プレタイトルの「黄昏」という言葉がぴったりだなと。
セリフや人物描写など、ブレがなく、作り込んでいるのがさすが。
お芝居を観にきた感じがします。
その分、中心人物以外は完全にモブにはなりますが。。。
この部分も、賛否両論はありそう。
(幕間で下級生ファンのおばちゃんとか、えらく文句いっていましたし・・・)
全組観劇ライト層の私は好きです。
世界観が好き。
珍しいと思ったのが、近衛隊の任官式の場面で、大階段と、銀橋をつかい、群舞のようにしたところ。
大階段、ラスプーチンの暗殺場面にも使っています。
宝塚らしくてかっこいいなと思いました。
では、個々の感想。
ドミトリー(朝夏まなと)
皇帝の従兄弟でありながら、現状に憂いをもち、しかし、貴族としてどうすべきかを考えている青年。頭がよく、気品があり、貴族としての責任感に溢れた青年は、まぁさまにぴったり。
軍服もかっこいいし(笑)。
フェリックス(真風涼帆)
皇族よりもお金持ち、かつ先進的な考えをする貴族の役。
まぁ様とは親友という設定に、ほんと??と思ったけれど、最後には自分の大事なコレクションを売り払ってまで親友のために手を尽くすなど、ちょっと屈折した性格っぽそうだな〜。
なんとういうか、読めないというか、深みのあるキャラ。
難しそうですが、好演してました。
もっと公演が進めば、もっと味が出そうだと思います。
イリナ(伶美うらら)
美しいの一言ですね。
これ、退団でこの役やれて、良かったねーって思います。
姿といい、佇まいといい、世界観にぴったり。
あと、すごいのがヒロインなのに歌が全くないんです。
ってか、ミュージカルプレイなのに、歌はかなり少ないんですけどね。
ここまでの役なのに、イリナまったく歌わない。
歌ったら世界観壊れるし、これは良いんだけど(笑)、なかなか斬新な演出だと思いました。
オリガ(星風まどか)
かわいい皇女の役。
美しいイリナに対し、かわいい〜〜って感じですね。
自分で決められない、自立しきれてない子供いう感じでした。
ただ、ちょっと滑舌が気になるかな。きゃんきゃん吠えてるチワワが浮かぶ・・・。
役はまどかにはあってますが、次期を考えたら、ふとどんな役をするんだろうなぁ〜なんて思ったり。。。
ラスプーチン(愛月ひかる)
ぶっちゃけ、愛ちゃん路線外?!と思うような役でした。
登場とか、すごい不気味。
ただ、みなかなりはまり役だと思いましたが、愛ちゃんだけは、もうちょい頑張れって思います。怪僧ですからね、難しいのは承知なんですが、どうもしゃべると、愛ちゃんに見えるんだよなー。。。
回を重ねるごとに、もっと不気味さがでると良いなと思います。
ドミトリーが殺されるシーンは、ラスプーチンの逸話が盛り込んで、なかなか死ななかったですね。知らない人は「なんでこんなにしてるのに死なないの?」って思いそうですが(笑)。
ジプシーの革命家の役はずんちゃん(桜木みなと)。
ロン毛かっこよかったですね。
悪者ずんちゃんってどうかなと思ってたんですが、良かったです。
あと、歌の場面ありました。ラストの影ソロもずんちゃんかな、たぶん。
あっきーとりくくんは、まぁさまの友達、近衛隊の軍人ですが、あっきーだけかな、目立つの。あっきーは好青年似合いますね。
りくくんはあまり印象にない感じでした。
個人的には皇帝ニコライのまっぷー(松風輝)の穏やかで優しい佇まいが印象的。
ドミトリーに娘のオリガへの愛を尋ねる場面は、セリフが素敵でした。
今回、初の女役、皇后アレクサンドラのりんきら(凛城きら)も美しかったです。神経質そうな美しい皇后。
優しく、周りの批判からは強く守ってくれなかったと、夫に対し悩み、苦悩していたセリフは、後半ぐっときますね。
普通に夫婦間でこういうのある、みたいな。
この二人もはまり役。
今回のお芝居は、難しそうだなと思います。
その分、いい経験になりそう。
歌と踊りは少ないのがちょっと寂しいですね。
歌は少なすぎて、1回だと口ずさむほど覚えられないです。
映像化すると綺麗な作品だと思います。後方席だとちょっと味けないというか、前の方で、美しさを堪能したいな〜。
何回か観ると、もっと味が出そうです。